葬儀のあれこれ
そもそも葬儀は、家族が喪に服し、近隣の人たちが葬儀を支えて成り立っていました。
祭壇を組む人、炊き出しをする人、葬列の準備をする人、お墓の穴を掘る人、すべて地域の人たちで行っていたようです。
会館葬が当たり前の昨今も、家族では参列者の受け入れはできず、葬儀社に依頼すると人件費が高くついてしまうため、お手伝いをお願いする慣習はいまでも残っています。
【お願いするのは、親族や友人や会社関係】
お手伝いをお願いするのは、親族や、気心の知れた友人や、会社の同僚などです。
親族は本来遺族とともに式場内にいるべきです。
しかし、特に”会計”の場合はお金をまとめて喪主に手渡す役割なので、少し遠い親族にお願いするのがよいでしょう。
【お手伝いの内容】
最近では家族葬が多いので、受付と会計くらいで間に合いますが、葬儀の規模が大きくなるにつれて、お手伝いの人員が必要となります。
以下、代表的なものをまとめました。
■受付
参列者がまず通るのが受付です。
記帳を案内し、香典を受け取ります。
■会計
香典の金額を計算し、最終的に取りまとめます。
お金の管理なので、親族の内、特に信頼できる人にお願いしましょう。
■駐車場
駐車場で参列者の車を誘導します。
■返礼品
参列者に会葬御礼の品物を渡します。
■道案内
駅やバス停から式場までの道の角に立ち、参列者を案内します。
■下足係
通夜ぶるまいの席で下足の札を渡し、靴棚を案内します。
【お手伝いへの御礼】
お手伝いいただいた方々には御礼をしましょう。
寸志袋に気持ちばかりを包みましょう。
一般的には3000円前後でしょう。
また、通夜後、葬儀後の食事も用意するとより丁寧です。
葬儀社に伝えると、会席膳や、持ち帰っていただけるお弁当を提案してもらえるでしょう。