葬儀のあれこれ
日本消費者協会が定期的に行っている「葬儀についてのアンケート調査」では、葬儀費用を3つに分けています。
「葬儀一式の費用」「飲食接待費」「寺院の費用」です。
これらをひとつひとつ細かく見ていきましょう。
この記事では「寺院の費用」についてご説明します。
【「寺院の費用」に含まれるもの】
寺院にお渡しするものには、主に「お布施」と「御車代」と「御膳料」があります。
【お布施】
お布施とは、通夜葬儀の読経、授戒によって授けられた戒名など、寺院が執り行う宗教儀礼全般に対しての謝礼です。
昔は、「読経料」と「戒名料」を分けて包んでいたそうです。
また、諷経(ふぎん)と言って、お付きの僧侶を招く場合には、人数分のお布施を用意しました。
今では、通夜、葬儀、初七日法要、戒名料をまとめて、ひとつの包みに納めるのが一般的です。
お布施の相場は、戒名の位によって異なります。
【御車代】
御車代とは、寺院が葬儀式場まで足を運ぶ費用を心付けとして用意したものです。
昔は、親族や地域の人が、寺院をお寺まで迎えにいきましたが、昨今は御車代としてお金を包みます。
式場と寺院の距離にもよりますが、相場は3000円~5000円でしょう。
【御膳料】
御膳料とは、寺院の食事をお金として包むものです。
通夜のあとの通夜ぶるまいや、葬儀のあとの精進落としの席に寺院も同席してもらうのが一番いいのですが、最近はお金に代えて渡すことが多いようです。
金額は、自分たちが食べる料理の金額を参考にしましょう。
こちらも3000円~5000円が相場でしょう。
【菩提寺の場合はいくら包むべきか相談しましょう】
お布施の金額は、葬儀の中でも最も悩む部分です。
相場は、書籍やネットにも掲載されていますが、はたしてその金額で失礼ではないのだろうか、きちんと供養してもらえるだろうかと、不安になってしまうものです。
もしも来ていただくお寺が菩提寺であれば、お金をいくら包むべきなのかを相談しましょう。
お寺によってはきちんと答えてくれることもあれば、檀家の中でお布施の金額を取り決めしているところもあります。
もしも「お気持ちで」と言われたならば、書籍やネットの情報を参考にしましょう。
【葬儀社紹介の寺院の場合は柔軟に対応してもらえる】
菩提寺との付き合いがなく、葬儀社が寺院する場合には、こちらの希望を葬儀社に伝えましょう。
ある程度は柔軟に対応してもらえるでしょう。
ただし、どんな寺院が来るかはその時でないと分からないという側面もあります。