葬儀のあれこれ

葬儀費用のあれこれ

心付け

葬儀の現場では、それぞれの現場のスタッフに心付けを渡す慣習がいまでも根強く残っています。
心付けとは寸志、チップのようなものです。
どのような場面で、どれくらいの金額を包むのかをまとめました。

 

【心付けという文化の成り立ち】

 

心付けとは、そもそも「感謝」の表れですが、葬儀の現場の心付けは、それが慣習化されたものだと言えます。
いまでこそ、葬儀は葬儀社が提供するサービスになりましたが、昔は地域が一丸となって執り行う行事でした。
いわば、地域や集落における相互扶助、助け合いだったわけです。
かつての葬儀では、喪主や遺族は、今のように葬儀社と打ち合わせを、参列者の対応などと慌ただしく動きません。
故人の供養に専念したのです。
それは、遺族が供養に専念できるよう、周りの人たちが葬儀の準備を取り仕切ったからこそできることだったのです。
祭壇を組む人、葬列の準備をする人、料理を作る人、配膳をする人、棺を作る人、墓穴を掘る人など。
葬儀が終わると喪主はこうした人たちにお礼をしますが、その名残が心付けであり、中身が金品に代わっていたのだと思われます。

 

【心付けを受け取らない公営の施設やサービス】

 

公営の施設やサービスは、心付けを受け取りません。
受け取ってしまうと、公務員法違反になり、収賄罪となります。
とくに、火葬場はそのほとんどが公営です。
東京の都心には民営斎場が集中していますが、ここの職員は心付けを受け取ります。
霊柩車の運転手も、公営サービスであれば受け取らず、民間企業であれば受け取るでしょう。

 

【心付けを渡す先と相場】

 

心付けを渡す先と相場をまとめました。
あくまでも心付けは渡す側の「お気持ち」です。
ここに挙げたのは参考程度にしていてください。

 

■火葬場現業(火葬を執行するスタッフ) 5000~10000円
■火葬場事務員 3000~5000円
■火葬場配膳人 3000~5000円
■霊柩車運転手 5000~10000円
■マイクロバス運転手 3000円~5000円
■通夜葬儀の料理配膳人 3000~5000円
■葬儀社担当者 5000~10000円

 

【心付けは渡さなくてもよい】

 

心付けは喪主の「気持ち」のものなので、納得できないようでしたら渡さなくても構いません。
現在の葬儀は、あらゆることを葬儀社が提案し、手配しますので、渡す先と金額を葬儀社が提案してしまうと、それに従う遺族が多いのも事実です。

「慣例だったら仕方がない」
「きちんと仕事をしてほしいから」

葬儀に不慣れな喪主は、ついついこう思ってしまい、心付けを包むのです。
悪徳の葬儀社では、中身をいくらか抜いて自分の懐の中に入れて、残りを各現場のスタッフに渡すケースもあります。
良心的な葬儀社では受領書などを発行してくれることもありますが、そもそも、心付けは経費ではなくまさしく「気持ち」のものであるべきはずなので、受領書の発行までして心付けを渡さなくてはならないのは、とても悲しいことです。
心付けは、喪主が、「この人にはお世話になったから渡したい」と自然に思えた時に用意するので構わないでしょう。
心付けの本質である相手への「感謝」や「想い」が込められた文化であってほしいものです。

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