葬儀のあれこれ
先祖代々のお墓を処分することを「墓じまい」と呼びます。
この記事では、墓じまいについてご説明します。
【墓じまいをする人たち】
墓じまいは、次のような人たちがします。
■お墓から遠い距離に生活していてなかなかお墓参りができない
■子や孫がいないため、お墓が代々続かないことが分かっている
墓じまいは、社会状況の変化によって起こっているといえます。
【墓じまいの方法】
墓じまいをするためには次のような手順を踏みます。
■寺院に相談する
■墓地の管理者に相談して、お墓の撤去と墓地の返還の旨を伝える
■石材店に工事の依頼
■寺院による性根抜き
■お墓の解体撤去工事と整地化
■管理者に墓地を返還する
【石材店への工事の依頼】
お墓の撤去工事は石材店に依頼します。
費用は、墓地面積や石材のボリュームなどによって異なるため、事前に見積もりをしてもらいましょう。
具体的な費用はここでは分かりませんが、1つの目安として、1㎡あたり10万円前後ではないでしょうか。
複数の石材店を比較検討することをおすすめします。
【お墓の中の遺骨はどうするべきか】
墓じまいの工事をすると、当然お墓の中から遺骨が出てきます。
地域によって、骨壺のまま納めるケースと、土に還すケースがありますが。
いずれにせよ遺骨はきちんときれいに掬い出さなければなりません。
取り出した遺骨は、新しいお墓への埋葬、永代供養で寺院や霊園に預ける、樹木葬や散骨という形で自然に還すなどの方法があります。
【墓地は管理者に返還しなければならない】
よく勘違いする人が多いのですが、墓地の所有者はあくまで墓地の管理者です。
自分自身の土地だからと考えて、不要になった墓地を誰かに売却したり、知人に譲るなどの行為は一切できません。
なぜなら、私たちはあくまで墓地の使用権を持っていたのであり、所有権は保有していません。
不要になった墓地は管理者に返還しなければならないのです。