葬儀のあれこれ

葬儀スタイルのあれこれ

一般葬 従来の葬儀の形式

葬儀社のプランを見ていますと「家族葬プラン」や「一般葬プラン」なるものがあります。
昨今の葬儀の主流は”家族葬”ですが、では”一般葬”とは、一体何が「一般」なのでしょうか?
この記事では、一般葬について詳しく解説いたします。

【一般葬 3つの条件】

 

一般葬とは、従来の葬儀の形式です。
とはいうものの、「従来の」がいつを指すかによって話は変わってきます。
時代によって葬儀の形もそのつど変化しているからです。
ここでは戦後の葬儀スタイルとしておきます。
その上で、一般葬の条件は、次の3つを満たしているものと考えられます。

■親戚やご近所さんや会社関係など、ご縁があった人に幅広く参列してもらう
■寺院に供養してもらう
■通夜と葬儀の2日間の日程で執り行う

 

【葬儀の多様化が、”一般葬”という呼び名を生んだ】

 

かつては、上に挙げた3つを満たした葬儀が当たり前でしたから、わざわざ”一般葬”という呼ぶ必要がありませんでした。
こうした葬儀のスタイルを「一般だ」とあえて区別しなければならないのは、家族葬が登場したからです。
バブルが崩壊した1990年代から、葬儀は大きく縮小傾向に向かい、「自分たちらしい」スタイルが望まれるようになりました。
これまでの葬儀は社会的関係のある人たちを喪主や遺族がもてなすという側面が強かったのですが、こうした過剰な「接待葬儀」に対する反発から、家族だけでゆっくりと見送る家族葬が社会に支持され、一気に主流になりました。
現代では家族葬こそが一般的な葬儀になり、それと区別するためにこれまでの葬儀を「一般葬」と名付けるようになったのです。

 

【一般葬への反発がさまざまな葬儀スタイルを生む】

 

以降、さまざまな葬儀スタイルが登場します。
1の反発として”家族葬”。つまり、親族以外は呼ばない葬儀です。
2の反発として”無宗教葬”。つまり、寺院を呼ばない葬儀です。
3の反発として”一日葬”。つまり、通夜を省略する葬儀です。
この他にも、”直葬”や”偲ぶ会”など、遺族のニーズを満たす葬儀が次々に登場しています。

 

【バカにできない一般葬 葬儀の本質を捉えている】

費用がかかる。参列者がいない。寺院は不要だ。
このような理由から、一般葬が敬遠されがちです。
しかし筆者は、一般葬こそあるべき葬儀の形だと考えています。
というのも、葬儀の本質は人と人が出会い、悼み、慰めることです。
家族葬は、その出会いを限定することですし、無宗教葬も、寺院という供養の専門家を排除することですし、一日葬も、参列の場である通夜を省略したものです。
懸命に命を生き抜いた人間の最期の儀式を、「安く」「楽に」「簡単に」という判断基準で執り行っていいのでしょうか。
人とのつながりの大切さが叫ばれる昨今だからこそ、もう一度葬儀のあり方を見直してもいいのではないでしょうか。
一般葬はバカにできない、と筆者は確信しています。

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